少子高齢化が進む日本では、医療機関や福祉施設で働く看護師の数が不足しています。看護師の求人が集まらない事で、現在、働いている看護師の仕事量は増え、ますます労働環境が悪化をしていき、悪循環が生まれている状況です。看護師の仕事は国の医療制度を支えていくためにも欠かせない存在なので、社会的なニーズはこれからも非常に高くなるでしょう。国や自治体だけでなく、民間の医療機関も力を合わせて、真剣に対策を講じる必要があるのです。

この看護師不足を解消するための改善策としては、多様性を受け入れる体制が構築されることが最も重要と言えます。時短での勤務を可能にしたり、院内保育所を作り、子育てを行なっている看護師の方でも働きやすい環境を作るなど環境を整える事が重要です。働きやすい環境整備が進む事で、優秀な人材を確保するために医療機関、福祉施設間での待遇面の切磋琢磨が進み、より良い方向に進んでいきます。業界全体での改善が進む事で看護師という仕事のイメージも変わり、これまで志望しなかった様な層の求職者を獲得する事が出来るのです。もちろん、一民間企業が全てを自費で賄うのには限界があるので、助成金を出すなど官民が一体となって進めていく事が必要と言えます。なお、業界全体として、看護師の待遇改善に向けての取り組みが進められているので、求職者側も妥協をせずにシビアに条件をチェックしていき、納得感を持って働ける職場を探す姿勢を持つ事が大切です。